メタン活用いしかわモデル: 中能登町における高濃度混合バイオマスメタン発酵

摘要

下水汚泥をメタン発酵すると、汚泥の減量化が図られるだけでなく、安定化し緑農地還元を図ることができる。また、メタン発酵に伴い発生するメタンガスは再生エネルギーとして発電や熱利用が可能である。メタン発酵技術は、比較的規模の大きな下水処理場では導入が進んでいるが、日流入量が10.000m~3/日最大以下の小規模な下水処理場では、ほとんどの処理場でメタン発酵を実施していない。理由として、取扱い汚泥量が小さいことと、オキシデーションディツチ法(以下「OD法」と記す)から発生する汚泥の分解性が悪いことが挙げられる。