埼玉県発2020年東京ォリンピック•パラリンピックのレガシー: 高度処理化率100 %の達成

摘要

埼玉県の流域下水道（図-1)は8流域からなり、県内47市町から汚水を受入れ、9つの終末処理場（水循環センター）で処理しています。平成30年度末時点で県人口約738万人のうち約550万人分の下水を処理しており、一日当たりの処理水量は約184万m~3に達し、流域下水道では全国一の規模となっています。 本県の水循環センターで処理した水の多くは、荒川ややがては隅田川へ注ぐ新河岸川、中川を経由して東京湾に流れています。閉鎖性水域である東京湾は、富栄養化により赤潮·青潮の発生が慢性化しているといわれております。また、東京湾は、2020年東京ォリンピック•パラリンピックのトライァスロン等の競技会場となっており、更なる水質の改善も求められています。