急成長し始めた太陽熱利用システム市場: 真空管式の今後の展開

摘要

寺田鉄工所の真空管式太陽熱温水器•集熱器は家庭用だけに留まらず、業務用向けにも数多く導入され始めた。集熱部分には真空二重ガラス管を採用しており、冬場でも集めた熱が外部へ逃げにくい魔法瓶構造となっている。昨今の円安の影響による燃料費の高騰により、ホテルや老人福祉施設、病院などでは、ボイラー燃料の省エネとして太陽熱利用が検討されるようになってきた。また、原子力発電所が停止して以降は夏場と冬場のピーク電力を削減するために電気を使わない空調機器として太陽熱冷暖房(ソーラークーリング)が、公共施設や商業施設、オフィスビルなどに採用されるようになってきている。