消防設備着工届出書

摘要

消防法第17条の14の規定のとおり，甲種消防設備士は消防用設備等の工事を着手する場合は着工届を提出しなければならない。全国の特定防火対象物における消防設備等の設置状況について見てみると，設置が必要となる特定防火対象物594,218件のうち自動火災報知設備の設置状況は平成30年3月31日現在99.0﹪6となっている。ほぼすベての特定防火対象物には自動火災報知設備が設置されており，さらに，それ以外の防火対象物や改修工事等も含めると相当数の着工届が提出されているという現状が分かる。しかし，工事期間が短い改修工事等で，無届工事や届出遅れ等の消防法違反行為が発生してしまうと，消防設備士は行政指導を受け，関係者に多大な迷惑をかけることになつてしまう。