カンボジア住宅内詳細電力実測に基づく電力消費急増対策に関する研究 その1 カンボジア詳細電力実測によるエネルギー消費量実態調査

摘要

カンボジアは、2011 年から5 年連続で実質7%前後の経済成長を遂げている。それに伴い、カンボジア都市部の住宅でエアコン等の家電が普及し、今後も住宅内エネルギー消費量が増加すると予測されている。エネルギー消費量の急増を抑制するために、現段階での家庭内エネルギー消費実態を把握し、住宅性能の改善、高効率機器の普及促進、ライフスタイルの改善といった対策をとる必要がある。カンボジアの住宅エネルギー消費に関しては、福代[2012]、宮崎ら[2010]の研究があるが、時刻別・家電別のエネルギー消費量、省エネ行動現状といった観点からのエネルギー消費量に対する分析と省エネ方法の考案は成されていない。