AEO:保税·通関の同時認定

摘要

本年1月25日、神戸税関は神原ロジステイクスに対してAEO通関業者(認定通関業者)の認定書とAEO倉庫業者(特定保税承認者)の承認書を交付した。認定·承認日は1月17日付け。1月25日に神戸税関で行われた交付式で、神戸税関の高木隆税関長から神原ロジスティクスの宮崎裕司社長に認定書·承認書が手渡された。特定保税承認者は倉庫業者を対象としており承認を受けた事業者は蔵置場許可手数料の免除など税関手続きの緩和·簡素化措置を受けられる。保税·通関の同時認定は全国で2例目、神戸税関管内では初となる快挙。同社は認定にあたって「AEO認定事業者として保税業務、輸出入通関業務でのセキュリティ対策とコンプライアンス体制を徹底し、今後もよりー層信頼していただける高品質な物流サービスの提供をめざしていきたい」とコメントしている。周知のように、神原ロジスティクスは中·四国エリアで最大級の規模を誇る福山物流センターを拠点に、通関·国際輸送(NVOCC)·船舶代理店·営業·倉庫·運輪等々幅広く総合物流サービスを展開している。神原ロジスティクスの宮崎社長は、「当社は極めて幅広い品目を扱っていますが、その中でコアと言えるものとして繊維関連製品と造船関連の資·機材があります。現在は蔵置スペース全体の90％以上が埋まっていますが、全社的に収支改善を図るため、業務の抜本的な見直しや地道な新規開拓などを進めています。守備範囲の拡大も懸案課題です。場合によってはM&Aも検討していますが、まずは協業を模索しています。事業運営は安定的に続けることが大切ですので、無理のない範囲で拡販を進める方針です」と語っている。