鋼中路式アーチ橋の大ブロック一括架設における閉合装置

摘要

平成23年4月，広島県呉市の音戸海峡にて鋼中路式アーチ橋を，3700 ton級海上起重機船を用いて大ブロック一括架設を行った。一括架設は，起重機船で吊り上げた状態での閉合を行う，空中ジョイント工法を採用している。一括架設の閉合作業は，閉合部アーチ部材の仕口の先端に，軸力導入ジャッキとかんぬきから構成される閉合装置を用いて実施した。閉合作業は製作誤差や架設誤差を勘案し，種々の対策を行った。かんぬき装置の作用により，当初想定していた架設誤差を発生させずに一括架設を完了させることができた。