国内初大型ニューマチックケーソン2函同時沈設施工

摘要

千住関屋ポンプ所は，東京都足立区千住地域に位置し，近年増加している局地的豪雨の発生などに伴う 雨水流出量の増大に対応するため，雨水を一時貯留後，隅田川に放流するポンプ所である。当該地は住宅密集地域であることから，地域住民と作業時間制限（8:00〜18:00)，工事関係車両の搬入台数制限（200 台以下/日）および工事関係車両の通行ルート制限等の工事協定を締結した。また，その上で事業成果の 早期実現のために大幅な工事期間の短縮が要請された。そのため，西側（2,614m~2)と東側（2,289m~2) の大型ニューマチックケーソン2函体を離隔2.0mの近接で，50m以上の同時沈設を行うという国内初 の試みに挑戦し，種々の技術的課題を解決しながら短工期を実現した事例について紹介する。