都市高速道路におけるASR劣化が生じた橋脚梁部の再構築施工阪神高速道路　西船場ジャンクション改築事業における事例紹介

摘要

阪神高速道路西船場ジャンクションでは，既設橋脚を改築して車線を拡幅し，交差する大阪港線(東行き)と環状線(北行き)を接続する工事を行っている。本工事の施工着手直前に既設RC橋脚梁の一部において，想定を上回るASR(アルカリシリカ反応)に起因する劣化を確認した。そこで，既設橋脚部の劣化度調査を実施し，劣化の進行が著しい橋脚梁部については撤去·再構築を行う方針を決定した。本稿では，橋脚梁の下部には一般道路の主要幹線が通り，橋脚が受ける高速道路を供用させた状態という厳しい施工条件下で実施した既設橋脚梁部の撤去および再構築施工について報告する。