地下ダム工事におけるSMW 工法の精度管理システム！！リアルタイムによる施工管理システム

摘要

日本列島の南西諸島では鹿児島県から沖縄県にかけて琉球石灰岩の島々が数多く分布している。これらの島々では土地が平坦でほとんど河川の発達が見られず，さらに石灰岩が多孔質で保水力に乏しいため水の確保が困難である。そのために近年限られた範囲内に地下水を貯水，あるいは涵養して有効利用することができる地下ダムが計画築造されている。 現在の地下ダム建設工事ではSMW 工法(Soil Mixing Wall)(以下「本工法」という)による地中連続壁の造成が一般的である。地下ダム工事における本工法で最も重要とされているのが杭の施工精度であり，杭ラップ長の確保である。本稿では沖永良部地下ダム建設工事における本工法の施工管理システムについて紹介する。