インフラ保守•点検•調査を実施する新しい取り組みの提案，実践

摘要

老朽化が要因となる道路トンネルの崩落事故を契機に道路施設の5年に一度の法定点検が開始され，公共施設の老朽化対策が本格的に動き始めた。また，同じく通信インフラ，電力等の施設においても老朽化や災害でサービスが停滞するなど，日常生活に大きな影響を与えるような事態も起こっている。そこで，インフラ事業者（通信，電力，ガス等）をはじめとしてこの課題に取り組むべく，点検•調査を行う新しい取り組みを提案する。本稿では事業者の壁を越えてドローンを用いてデータを広く収集しAI開発のノウハウを共有することにより，維持管理の営みの合理化を狙う。ここに，ドローン開発を中心にこの取り組みについて紹介する。