働き方を変える打継ぎ目処理剤の開発すぐ撒けて良く見える材料が現場を変える

摘要

コンクリートを打継ぐ際に用いる打継ぎ目処理剤は打込み直後から発生する余剰水によって有効成分が流される為，余剰水の発生収束までの1〜3時間程度以上待ち，散布することが標準であるが，散布時期の判断は管理者の経験に依存しており，タイミングを誤ると，打継ぎ処理が不十分となる。また，打継ぎ目処理剤は散布した際に視認性が悪く，散布量にムラが出ることで，処理効果に偏りが出る。これらの課題を解決する為，コンクリートのアルカリ性に反応して増粘し，余剰水や勾配の影響により流されること無く効果を発揮する上，起泡させることで視認性が高く，ムラ無く散布することができる打継ぎ目処理剤を開発した。本稿ではその開発の経緯と実証実験について紹介する。