オフロード法適合車の開発トンネルずり出し用重ダンプトラックの紹介

摘要

国土交通省では建設施工において，機械化施工が大気環境に与える負荷の軽減を目的として，排出がス性能の良い建設機械の普及促進及び排出がス対策を実施し，排出がス基準値を満たした建設機械を指定する制度を平成3年度より行っており，国土交通省が発注する工事において指定機械の使用が進められてきた。平成18年度からはオフロード法によって，公道を走行しない建設機械を対象に排出がス規制が行われている。排出がス対策型建設機械指定要領における排がスの規制基準値は1次基準から4次最終基準へと段階的に環境への負荷軽減措置が取られてきたが，これまで規制基準値に適合した装備機関定格出力130kW以上のトンネル用オフロード重ダンプトラックMDT30シリーズ（以下「本シリーズ」という）を順次開発してきており，2018年度には2014年基準（4次最終規制基準）に適合した山岳トンネル工事ズリ出しおよび鉱山鉱石運搬用の本シリーズE4f型（以下「本型式」という）を開発した。本報文ではその本シリーズの開発の経緯および本型式の特徴について詳述する。