熊本市内で発生した被災家屋解体廃棄物の中間処理完了: 分別解体の促進と広域処理によりリサイクル率75.7%を達成

摘要

平成28年熊本地震により，熊本市内で発生する被災家屋解体廃棄物を含む災害廃棄物総量は平成29年3月時点で約148万tと推定された。これらの災害廃棄物は熊本市の早期復旧•復興に向けて適正かつ，円滑•迅速にリサイクル•処分する必要があった。連合体は，平成29年1月から熊本地震に伴う被災家屋解体廃棄物等処理業務委託として，解体現場からの解体廃棄物を受け入れている市内6ケ所の仮置場を管理•運営するにあたり，①効率的な分別ルールの制定，②適正な中間処理フローの確立，③広域処理を活用した処理体系の整備•構築を行い，解体廃棄物の適正処理を実施した。平成30年6月末時点で，連合体の処理予定数量83万tに対し，約98.1万tの処理を完了させた。