トンネル発破低周波音の制御技術:「ブラストウェイブ·イーター(BWE)」の開発

摘要

トンネル工事において，発破掘削時に生じる発破音は100Hz以下の低周波数成分を多く含む。この低周波音が坑外へ放出された際，近隣建物の窓ガラスや扉のガタツキといった住環境の悪化を招くなど騒音問題が生じる懸念がある。このような発破音に対する一般的な防音対策として，現状では坑口に防音扉を設置する方法が採用されている。しかしながら，防音扉で低周波音を完全に遮断することは難しく，扉の複数化やコンクリート充填による重量化が必要になる場合もある。