ドィッの新複合構造とその短期施工について

摘要

供用開始から140年経過している橋梁を60時間で架け替え，供用させる工事の事例で，しかも新しい複合構造を採用していることで注目した.新しい複合構造の鋼の部分はH形鋼を2枚に分割し，切断面を細工することによりジベル化する斬新なディテールである.少し時代を遡れば，日本でも鋼橋メーカー各社がこぞって，中小スパンを睨んだ複合構造を開発しているが，この形式は切断こそ複雑になるが，溶接やボルトなどが不要で経済性にも優れているように感じる.ジペルの性能がどのように検証されたのか情報があれば幸いであつたが，企業秘密であろう.