輻輳する幹線道路上におけるジャンクション架設工事：東京外かく環状道路高谷ジャンクション上部構造の施工

摘要

東京外かく環状道路は，自動車専用部と一般道路部（国 道298号）の総称であり，都心から半径15 kmの地域を 環状に結ぶ全延長約85 kmの幹線道路である.高谷ジャ ンクション橋の橋梁架設工事は，東関東自動車道•首都高 湾岸線，国道357号，国道298号一般部ランプおよび江 戸川放水路を横架するため，関係機関との協議調整が多岐 にわたり，交通規制日数に加え，渋滞を考慮した作業時間 帯や非出水期施工といった制約も非常に多い工事であった が，様々な架設工法を採用し，厳しい施工条件を克服し た.本稿は，東京外環自動車道高谷ジャンクション（以下， ジャンクションはJCT)のうち，東関東自動車道•首都 高湾岸線との接続箇所付近の鋼上部構造の施工における交 通規制計画および架設工法について報告するものである (図-1，写真-1).