新名神高速道路　菰野第二高架橋の設計と施工

摘要

新名神高速道路　菰野第二高架橋は，三重県三重郡菰野町に位置し二級河川三滝川を横過するPRC3径間連続ェクストラドーズド（以下，ED)橋とその起•終点側に位置するPRC5径間•11径間連続箱桁の3連の上部ェからなる延べ19径間，橋長1103mに及ぶ高架橋である.主橋であるED橋は，中央径間長が161.0 mであり，「1面吊り構造」十「コンクリートウェブ」を採用したED橋（複合構造を除く）としては国内最大級の支間長を有する.そのため，斜材にはED橋では国内最大容量となる約800 tの張力を導入可能な48S15.2Bケーブルが採用された.また，本橋は鉄道•国道•県道•河川と交差するほか，温泉を備えた複合商業施設に隣接しており，架設において様々な制約を考慮する必要があった.本稿では，ED橋を中心に，設計の要点や多くの制約条件のもとで実施したェ期短縮への取組みなどを報告する.