植物由来ptt繊緎を使用したフロアマットの開発

摘要

自動車の内外装部品には多くのプラスチックが使用されています．これらのほとんどが，化石燃料である石油を原料としており，製造時や焼却時には多量のCO_2を排出します．このことから，近年，限りある石油資源の節約と地球温暖化の一因とされるCO_2の排出量削減を目的に，石油を原料とするプラスチックから植物を原料とするプラスチック（植物由来樹脂）への置き換えがさまざまな分野で進められています．当社では，この植物由来樹脂に注目し，これらの技術の総称を「グリーンプラスチック」と名づけ（図1），環境に配慮した新材料の開発を進めています．ここでは，2008年9月に当社の軽自動車「パジェロミニ」で採用した植物由来樹脂の一つであるPTT（Poly Trimethylene Terephtalate：ポリトリメナレンテレフタレート）繊維を使用したフロアマット（図2）についてご紹介します．