電動軽トラック·軽商用バンと再生可能エネリレギーを農業に活用する実証研究

摘要

農村地域には太陽光や風力，水力など自然エネルギーが豊富に存在している.しかしながら，そのエネルギーの多くは使われることなく眠ったままとなっている.そのようなエネルギーを顕在化させ，利用可能なエネルギーに変換し，農業や農村で活用するのが今回紹介する実証研究である.本実証研究は.平成24年度から農林水産省及び復興庁が展開した，東日本大震災被災地の農林水産業復興を目的とした研究事業，「食料生産地域再生のための先端技術展開事業-農村地域における未利用エネルギー利活用実証研究-」に，三菱自動車工業株式会社(以下，三菱自動車)とニチコン株式会社(以下，ニチコン)が共同で応募し採択されたちのである.実証研究のコンセプトは，太陽光などの再生可能エネルギーから電気を「つくる」，その電気を蓄電池に「ためる」ためた電気で電気自動車を充電して農家の方や農作物を「運ぶ」，あるいは，ためた電気を電気自動車で運び系統電力が来ていない農業の現場で給電装置を使って電気を「取出す丄その取り出した電気を農作業で活用するというものである.研究は宮城県岩沼市の農家に協力をいただいて実施している.