再発防止!

摘要

モノづくりに携わっていると，大小の製品の不具合を経験します.どれだけ設計段階で煮詰めたとしても，そこは人間のやる事，どこかに隙があり不具合を引き起こしてしまいます.いま，信頼性の高かった日本製品の不具合が世界の話題となっています.もともと，信頼性設計も含めた品質保証は守りの要素が強く，限られたリソースで信頼性に開して完全無欠な製品を仕上げることは困難を極めます.一つ一つの部品にコンピュータが内蔵され，それらがネットワークに接続され，しかも異なったサプライヤが提供した部品同士が通信を行って，統合制御の形で実現されている昨今の自動車では，その複雑さは以前とは比べ物になりませんサプライヤの視点からみれば，通信相手が他社製品であれば，試験方法を考える段階から困難が付きまといます.