振動•騒音•乗心地

摘要

CO_2低減への対応はいまだ最優先課題となっている.FCVが初めて市場に投入されたのが大きな話題となった.振動騒音的にみればFCVはEVの一形態であり,それに水素と酸素の化学反応のためのコンプレッサや流体系の騒音,空気の吸入排出による気流音がFCV固有の現象となる.EVやHEV等の電動化は,日本では市場投入と普及が早かったため目新しいことではなくなったが,ディーゼルに頼ったCO_2対策をとっていた欧州が電動化に本格的に取り組むようになったのは,振動騒音分野としては大きな転換点であろう.