エンジン燃焼室内の壁面熱伝達現象の解明およびモデル構築

摘要

燃料由来のCO_2排出量は1990年比で約1.5倍まで増加しており，運輸産業においてもCO_2排出量およびェネルギー消費量削減が強く求められている.2040年においても内燃機関を搭載する自動車の割合は，巿販車の50%を超えると予想されていることから，内燃機関から排出されるCO_2排出量の削減が喫緊の課題であり，再生可能燃料と併せて内燃機関の熱効率を飛躍的に向上させる革新的技術の研究開発をより一層加速させなければならない.理論熱効率は，機関の圧縮比と作動ガスの比熱比が制御因子であり，両者が大きいほど理論熱効率は高くなる.