自動運転と社会受容

摘要

自動運転というと，完全自動運転を想像される方が多いと思いますが，日本を含め世界的にSAE (米国自動車技術会）による0〜5の自動化レベル分類を採用するようになっています.現在市販されているのはレべル2 (部分運転自動化）で，走行の前後左右は自動制御しますが，人（運転者）が周辺監視と必要に応じて操作する段階ですので，高度運転支援が正しい解釈になります.レベル3は，条件付き運転自動化で，その条件の範囲を超えたら人に権限委譲し，運転者に操作を戻します. その権限移譲をいかに実現するかは議論があります.レベル4は限定領域において完全自動となり，レベル 5は範囲を限らず自動運転となり，無人でも動かせます.