自動走行宅配ロボットの社会導入に向けて

摘要

全国で700万人超といわれる買物弱者は，日常の買物に困難を感じており，簡便で手ごろなコストで買物を代行してくれる手段を求めている.一方，近年の目覚ましいEC (電子商取引）市場の成長は，2015年には全体で13.8兆円規模，5 年間で1.8倍の規模に拡大しており，それに伴い宅配便の取扱件数は5年間で12% (約5.3億個）増加している.さらには共働きの増加，一人暮らしの女性の夜間配達への不安（3割以上の人が 「ドアを開けることに不安」）などによる不在再配達は全体の約2割(7.4億個/年）発生している.%As an application of autonomous mobile technology, we aim to introduce home delivery robot into society. There are three issues of technological aspects, acceptance of society, and achievement toward deregulation. I will briefly explain what we have been working on to solve them from the second half of 2016.