原子力委員会「地球温暖化対策に貢献する原子力の革新的技術開発ロードマップ」について

摘要

近年、地球環境問題への意識の高まりやエネルギー 資源価格の高騰等を受け、世界的に原子力エネルギー を利用しようとする機運が高まりつつある。 このような状況を踏まえ、原子力委員会は、2050年 までに温室効果ガスの排出量を半減し、究極的には温 室効果ガスの排出をゼロにすることを目指す「環境エネ ルギー技術革新計画」の策定に向けた総合科学技術会議 における検討に資するべく、地球温暖化対策に貢献す る革新的原子力技術に関する研究·技術開発活動を体 系的に示すことが肝要と考え、有識者の御協力を得て、 報告書「地球温暖化対策に貢献する原子力の革新的技術 開発ロードマップ」（平成20年7月15日　原子力委員 会決定）をとりまとめた。本稿ではその概要について紹 介する。