塔屋，高架水槽，外部隺段の調査

摘要

塔屋(ペントハウス)は，外周部 が壁で囲まれていることがほとんど であるため，耐震性能は1次診断も しくは耐震設計法のルート第1によ り判定することが多い。このため， 現地調査では，①柱断面寸法，②壁 厚，③壁の長さについて，確認して おく必要がある。また，重量を把握 するため，塔屋屋根面の防水の仕様， および上部に搭載されている設備機 器の重量についても，調査が必要で ある。 劣化調査については，本体同様の 調査が必要であるが，塔屋は雨掛か りとなるため，ひび割れ部からの漏 水による鉄筋の腐食，鉄筋の腐食膨 張によるコンクートの爆裂に特に注 意が必要である。これらの劣化状況 が著しい場合には，経年指標に反映 させることが望ましい。