既存建物で基礎に鉄筋が入っていなかった場合の基礎の補強方法とは

摘要

近年は，不同沈下が生じた場合でも一体傾斜の沈下形状が多く，上部構造に変形や損傷が生じるような沈下障害は少なくなった。沈下量が大きいと，沈下とともに上部構造に被害が生じる変形傾斜では，建替えが必要となることも多いが，一体傾斜の場合には沈下修正による修復で済む場合が多く，変形傾斜の被害に比べれば復旧費用の負担は少ない。