狂おしく創る: 菊竹清訓の建築と平和

摘要

東京•湯島の都立旧岩崎邸庭園隣地に昨年5月オープンした国立近現代建築資料館で，意欲的な展覧会「建築のこころーアーカイブにみる菊竹清訓展」が開催されている（2014年10月29日〜2015年2月1日）。類まれな発想力と造形力によって，戦後の日本に刺激と衝撃を与え続けた建築家•菊竹清訓氏が，2011年3月に死去してから間もなく3年が経とうとしている。氏の事務所に所蔵されている資料群を，同資料館が早稲田大学とともに調査した成果を踏まえ，原図やスケッチなどを紹介した展覧会である。