既存特定天井に適用した天井脱落対策の計画•施工例: 青森県立中央病院玄関ホール

摘要

本建物は，鉄骨鉄筋コンクリート造，地下1階地上10階建，病床数約700床，20を超える診療科を備えた総合病院である。脱落防止対策を講じる天井は地上1階の玄関ホールに設置され，地上3階の鉄筋コンクリート床から吊り下げられている。天井面積は約500m~2，天井高さ6.9～7.4m，天井懐高さ2.1～1.6m，軽量鉄骨下地に合板厚9mm+石こうボード厚12.5mmを張った吊り天井で，ダウンライトなどの天井面に設置された設備機器重量を加算した天井面構成部材などの重量は約180N/m~2であった。以上の要件から，『平成25年国土交通省告示第771号』に該当する『特定天井』に該当すると判断された。