リフォーム用柱取付型のオイルダンパー制震装置

摘要

江戸川木材工業(株)と日立オートモティブシステムズ(株)は，1998年にオイルダンパーと合板を組み合わせた日本初の木造住宅向け制震装置を共同開発している。阪神·淡路大震災を再現した実験を行い，耐震工法と比べ建物の揺れ幅を最大70％減少する性能を有すること，繰返しの揺れにおいても同等の性能を発揮することを検証済みである((一財)日本建築防災協会の技術評価を取得)。また，安価に導入できるため，新築用·リフォーム用として，これまで累計7万本を出荷している。リフォームにおいては，約30坪の住宅で平均6か所を1階の壁に設置すれば済む。繰返しの地震に効果を発揮する振動吸収性能と，設置後約60年経過しても保守点検が不要とする高い耐久性能があることから，住宅建築会社から評価を得ている。