大面積の天井面に適用可能な目地のない軽量膜天井

摘要

東日本大震災で発生した建物の天井落下，損傷被 害を受け，国土交通省より天井の脱落防止に開する 新告示が平成26年4月に施行されたことから，天井 の安全性を確保するため，耐震天井や軽量天井が開 発されている。そのなかで膜天井は，軽量で意匠性 の高い膜材を天井材に使用しており，落下の心配が 少ない工法として注目されている。しかし，ー般的な 膜天井はアルミフレームに膜材を貼った格子状のパネ ル型膜天井が多く，パネル自体の落下を防ぐため， 落下防止ワイヤーの施工が必要である。また，パネル の周囲に目地が入るため，目地のない大きな天井面を 実現できないなどの課題があった。