膜屋根による新旧施設の統合と賑わい空間の創出：マリンメッセテラス·マリンメッセ福岡B館

摘要

計画地は，福岡市中心部のウォーターフロントエリアに位置し，福岡市が主導して行う大規模な再開発(ウォーターフロントネクスト計画)が予定されている。本事業は，福岡を代表する多目的展示場であるマリンメッセ福岡(A館)を拡張する形で，新たに展示場(B館)を整備するPFI事業である。新旧の施設は一体的に活用され，展示会やライブなど，さまざまなイべントの舞台となる。今回設けた膜屋根は，向かい合う施設のエントランスどうしを結び，統合するためのものである。マリンメッセテラスと名付けられた大屋根空間は，施設間を往来する人々に対する雨除けだけではなく，イベントスペースとしても活用される。さらに，大屋根空間に面した施設のホワイエと内外一体活用されることによって，両施設がさらに一体となった賑わいの場をつくり出す。