開港の街の景観形成とにぎわいの創出，国際都市のZEB ready庁舎を実現する8代目横浜市庁舎

摘要

開港百周年(1959年)を記念に建てられた村野藤吾設計による旧市庁舎は，横浜市の人口が建設時から3倍に増え手狭になり，職員は20か所を超える民間ビルに分散，執務環境の改善と災害時対応などが課題となっていた。一方，横浜市はSDGs未来都市に選定され，環境モデル都市として環境負荷を抑えながら，市民生活の質を向上させるまちづくりを進めている。8代目となる新市庁舎整備においても，上言己目標を達成するため，豊かな市民力を活かす開かれた市庁舎，国際都市にふさわしいホスピタリティあふれる市庁舎，危機管理の中心的役割を果たす市庁舎，低炭素型市庁舎，長期間使い続けられる市庁舎の実現を基本理念として進められた。