外から内，屋上へと抜ける空中に浮かぶ軽快な散歩道

摘要

すべてのフィールドをつなぐ地上部の大動脈である弓形プロムナードと，中央緑地を一望する屋上のスカイストリートをつなぐ空中に浮かぶ階段である。大屋根(全長170m)の中央，スポーツフォーラムへと抜けるクレパスを貫通していく。積極的に地上と屋上を結び，市民が楽しhで歩きたくなる散歩道をつくることを考えた。RC躯体から幅1.2mで跳ね出す片持ち階段は，仮設材で支持した厚さ32mmのフラットバー(FB)の片持ち材を設置した状態で型枠を立て，幅150mmのスギ板本実をあてることで固定し，コンクリートを打設することで，FBが隙間なくRCと連結する美しいコンクリート面を構築した。踊り場部で最大3mの片持ち，平場部分で最大6mのスパンとなる部分は32×150mmのFBを300mmピッチの3列構成として，幅1.2m×厚さ9mmのプレートと一体化させる構造により，厚さ30mmで跳ね出す軽快な階段を実現している。手摺は厚さ30mmの中に先付で溶接されたボルトナットに固定することにより，連続するFBの縦格子と薄い踏板が美しくシャープに取り合うディテールとしている。