鉄筋コンクリート壁勝ちの木質混構造: 光を仰ぐ家+麻布+番O邸

摘要

「光を仰ぐ家」はJR鹿児島駅から車で15分ほどに位置し，1階の駐車場部分を鉄筋コンクリート造，2階と3階下部を鉄筋コンクリート造と木造の混構造とした専用住宅である（写❶）。1階駐車場部を鉄筋コンクリート造とした3階建の混構造住宅は立面混構造の事例として典型的なものであるが，1階に加えて2階，3階下部も施主要望によりセキュリティ上の理由から鉄筋コンクリート造としている。2階部分では鉄筋コンクリート壁と木造壁が共存しており，また3階床には壁梁以外に鉄筋コンクリート梁は設けずに木造の構成としている(図1)。