インタヴュー：バりー・バーグドール／次期MoMA建築部門チーフ・キュレーターに聞くインタヴュアー：ケン・タグシ・オオシマ

摘要

バリー・バーグドールは、2007年1月にニューヨーク近代美術館（MoMA）の建築デザイン部門フィリップ・ジョンソン・チーフ・キュレーターに就任する予定であり、1992年からマイアミ・アート・ミュージアムのディレクターに就任する今年3月まで同職を務めたテレンス・ライリーの後継者である。MoMAのディレクターであるグレン・ローリーは「世界で最も著名な建築史家の1人であるバリー・ バーグドール氏をMoMAの重要な役職に招碑することば、当館にとってまたとない喜びである。バーグドール氏は建築史家、教育者、著述家として深い教養を備え、またMoMAやそのほかの美術館で重要な展覧会のキュレーターやコンサルタントとして幅広く活躍してきた経験により、今後数年間、建築デザイン部門を率いる最適な人材として推挙された」と記した。バーグドール博士は1985年からコロン ビア大学美術史学科に所属し、ハーヴァード大学とマサーチューセッツ工科大学（MIT）で客員教授を務めている。バーグドール博士は「ミース・イン・ベルリン」展（MoMA、2001年）の共同キュレーターを務めたほか、『フリードリッヒ・シンケル：プロイセンの建築』（Rizzoli、1994年）、『レオン・ヴオードワイエ：産業 時代の歴史主義』（MIT、1994年）、オックスフォード美術史シリーズの『ヨーロッパの建築1750～1890』（Oxford University Prcss、2000年）などの著作を発表している。