チー·レン·イエ（BK)ァーキテクッ

摘要

台湾南東部、都蘭山脈の麓の太平洋を見下ろす傾斜地。ここに職住一体のライフスタィルを模索する建築家の自邸がある。辺境の農村部でたった1人で働くフリーランスの建築家として、自然に根づいたライフスタィルの構築が不可欠となった。基本的なプランは、反時計回りに90度回転ざれてできたC型のフオルムが3つのセクシヨンにわかれ、各中庭の四角い池と呼応する。この池は、空間に変化や彩りを与える建築的エレメントとしてだけでなく、 2キロ離れた山間の小川から運んで来る生活用水の小さな貯水池としても役立っている。居住部分では、3つのユニットが連結されることで空間に柔軟性が与えられた。 敷地が本来もつ特徴にあわせて、地上1.5mの後方ュニットはガレージとワークショップ、池に隣接する中間ュニットは多機能空間として使用できる緩衝エリア、また、池と交差する正面ュニットがリヴィングおよびダイニング·エリアである。適度にシンプルな空間を目指して、マテリアルと工法が選択ざれた。構造的には骨格としてのフレームがメタルの波板で覆われ、石積みでできた周囲をとり囲む耐荷重壁にのせられている。