“移動”に伴うコミュニティ形成の課題: 仮設住宅自治会の発足経緯を例として

摘要

2011年4月28日以降、壊滅的な被害を受けた岩手県陸前高田市に長期滞在し、避難所や仮設住宅での被災された方々との協働を通じて参与観察を行ってきた。本稿では、市中心部から離れた公有地に148戸のプレハブ住宅が立地する大規模仮設住宅A（図1）を対象として、新たな自治会の発足や運営の経緯、移動に伴うコミュニティ形成の課題について報告する。