責任重い「住宅とお金」の話専門家ネットワークの構築を

摘要

アンケートでは建て主の「住宅に関するお金の相談に応じている」という回答75%に対し、「お金の相談は聞かないことにしている」という回答が25%。聞かないことにしている理由として「予算内に収めるコストプランニングに相当エネルギーを使います。資金計画は施主の仕事です(辻垣正彦/70代/辻垣建築設計事務所/神奈川県)」、「バブルのころ、建築家も積極的に施主の資金計画に首をつっこんで建物を建てていくべき、というような風潮があった。しかし、私の師である大字根弘司先生から、資金計画は責任が重く、責任の取れないことについては、かかわるべきではないと教えられた。今も私はそう思っており、本来責任を取るべき業務に手一杯でそのような暇はないはずです(松本和敏/50代/松本建築事務所/埼玉県)」。