都住創都心居住×自分スタイルでコミュニティ形成を創出した住居群

摘要

ある時代背景のもとに生まれた住宅の特異な形や理想像。それが現代においてどのような意味を持つかを探る、一話完結、12のストーリー。「都住創」とは故·中筋修と安原秀を中心とする建築設計事務所へキサが手掛けた一連のコーポラティブハウスの名称。「都市に住む」「共同建設を行う」「住宅の質を高める」の三本の柱をもって、1975年からの約20年の活動期間に大阪市中央区谷町を中心とした都心部に20棟を建設。そこには、棟、住人を超えた社交の場として奇跡のような共同住宅のコミュニティが存在した。驚くべきは、都住創が全て現存し、世代交代を経ながら建物も維持されていること。共同建設のときに実感したコーポラティブハウスの精神ともいえる考え方を現在も踏襲している。