東広島芸術文化ホールくらら

摘要

広島県きっての酒処、西条駅を中心とした東広島市の文化芸術を基軸としたまちづくりの中心拠点である。第1級の舞台芸術の鑑賞と、市民の様々な創造活動育成と、地域住民の社会教育や日常的な憩いを同時に達成する施設である。施設の中心に、優しく間接光の差し込む「こもれび広場」をつくり、全ての活動空間をその周りに配置した。動線を明解にし、賑わいを集約し、出会いやつながりを生みだすたまり場にもなる。それ自体が活動の舞台となる機能も持たせた。全国の地酒を1,000種近く試飲でき、20万人を集める酒祭りの会場となる南側の中央公園に向かって大きく開ける開口部を持ち、東側の駅前からの通りにも、客席を開放できる小ホールを介して連続できる。人々が日常的に親しみやすい居心地と、最も誇らしくハレの場となれる祝祭性を同時に追求した。