ひとな癒しまちな彩る一洋設計事務所

摘要

プールなどを備えた複合施設の屋上を覆っていた大きな膜屋根を撤去し、開放的な空問にリニューアルした。大江戸温泉物語など、いくつかの温浴施設を手掛けてきたが、屋根で囲う空間は雨、風を防げても四季を感じさせることはできない。大規模な温浴施設は人びとが安らげる空間には不適と学hだ。日本の温浴行為は、身体の健康を重視するヨーロッパに比べ、心のゆとりを大切にする傾向がある。この「空庭温泉」は、寛げる浴衣を身に着け家族や友人と、青い空、屋上庭園内の季節の木々や景色を愛でながら湯けむりの足湯で楽しめるように計画した。