WWI戦闘機の花形を生んだ“孤独の狼”フォツカー（上）鈴木五郎の航空偉人伝（その十四）

摘要

「フォツカー」と聞けば、多くの方が第1次大戦（WWI）のドイツ戦闘機と、それを駆って歴史に名を残したベルケやインメルマン、リヒトホーフェンといった、撃墜王を思い浮かべるのではないだろうか。もしかしたら、日本でも初期の旅客輸送に使われた単発の「スーパー・ユニバーサル」や、3発のF Ⅶb／3m（トライモーター）旅客機の書を、真っ先に思い浮かべる方もおられるかもしれない。第一次大戦をはさんで、戦いの翼と平和の翼を手がけ、航空機の進化に大きな役割を果たしたのが、アントニー・ヘルマン・ジエラルド・フォツカーだ。