高温発熱機器からの放射熱量の測定方法に関する研究第1報—実験室における放射熱量の測定方法の検討

摘要

工場や業務用厨房內には多くの熱を発生する機器(以降、高温発熱機器と記す)が存在し、これらは高温となり、対流熱伝達と放射熱伝達により放熱する。対流熱伝達による熱は局所排気装置を設置すればその多くは除去することが可能であるが、放射熱伝達による熱(以降、放射熱と記す)は局所排気装置では除去することができず、冷房負荷となる。また、放射熱が室内温熱環境に与える影響は大きく、放射熱量を把握することは重要である。これに対し、ASHRAEでは多様な高温発熱機器に対し放射熱量などのデータを示し、空調熱負荷を整理している。一方、日本ではこのようなデータの蓄積が見られない。本研究では、高温発熱機器からの放射熱の測定方法や算出方法について検討する。第1報では実験室での測定方法についての検討結果を示す。