腐植および粘土粒子を含むの界面化学的固液分離に関する基礎的検討: 粘性土の洗浄分級で発生する含放射性粘土希薄有機汚泥の高速固液分離技術開発

摘要

中間貯蔵施設に搬入された除去土壌の減容化について、その5割が農地土壌であることから、それを分級洗浄する減容化技術の開発が課題となっている。ところが、この農地土壌（粘性土）中には腐植質（フミン酸、フルボ酸他）が含まれ、分級点を20μm程度に設定するとその殆どが含粘土泥水中に移行する。腐植質は薬剤本来の作用を阻害するため、凝集沈殿法あるいは浮選法の適用を困難としている。本研究では、代表的な粘性土として黒ボク土を選定し、その微細スラリーを上述のような界面化学的固液分離に供するための改質剤を添加することについて、その腐植質粒子への作用機構とそれが固液分離技術にもたらす効果について検討を行った。