2サイクルディーゼル機関シリンダ潤滑油廃油の耐焼付き荷重大幅向上と半 永久使用-4サイクル機関潤滑油の焼付き荷重向上と半永久使用の実績，両機種の比較及び次元解析から

摘要

使用後のエンジン潤滑油（L0， Lube Oilまたはエ ンジンオイル）をろ過してLOのごみを除去すれば， 焼付き荷重Psz (Seizuring Load)が向上するのは, 第二次大戦中の空軍が経験則で実用していた。それ で筆者のR&Dで携わる（株）住本科学研究所（住本 科研）のNephron Systemで，4サイクルディーゼ ル機関潤滑油TPEO (Trunk Piston Engine Oil)の LOごみ≒0によるLO交換なしで廃油ゼロ及び，L0半 永久使用でのPsz向上を当然とした。それで2サ イクル機関シリンダ油MCL(Marine Cylinder Lube Oil)の廃油（ドレン）再生とPsz向上には簡単に言 及して，Nephron SystemによるMCLの半永久使用法 を示した。 MCLは運航費を左右する決定的要因と されており，その半永久使用の実用拡大を望む。 しかし上記は世界では常識外である。よって本報で TPE0とMCLのPsz向上を主題にした。