実態調査を活用した中規模テナントビルにおける変圧器容量の選定

摘要

本調査は，既設物件の調査・分析を行うことで従来方法の見直しや改善を行い、過剰な設備にならない適切な選定を目的で行ったものである。今後設計業務を行う上で負荷状況の実態、適正な変圧器容量の選定において、一つの指標になるものと考えている。実証すべき点もまだ多く、すべての事例に適合できるほど十分な内容ではないが、今後も負荷種別毎の稼働状況や実測データ件数を増すなど、調査・分析を積み重ね、最終的には、省エネルギー化に加え、省スペース化及びイニシャルコスト・ランニングコスト低減にも効果が見込めることから引き続き検証を重ねていきたいと思う。