計算力学技術者2級(熱流体力学分野の解析技術者）認定試験対策講習会

摘要

高性能かつ廉価で使い易いPCやOSが普及し，そのような環境の下で様々な汎用計算力学ソフトウエアが利用できるようになり，計算力学を用いて設計?開発を行うユーザーは急速に増加しています.一方，グラフィカル?ユーザーインターフェースなどが整備され，データ入力や解析条件設定が簡便となり，可視化技術の進歩と共に解析結果が美しく表示できる環境が整備されています.しかしながら，汎用の計算力学ソフトウェアをブラックボックス的に利用し，信頼できる解を得る段階には未だ至っておりませh.一見するともつともらしい解析結果が得られたとしても，不適切な格子配置，境界条件の設定ミス，あるレ、は不適切な計算手法の選択などによって，まったく見当違いな解析結果を得ているかも知れないという危険性を常にはらhでいます.力学計算は，解析対象の性能や安全性などに直結する重大な任務を担っており，知らずに誤った解析結果を採用してしまうことは，経済的にも社会的にも大きな損失につながります.このような状況において，計算力学解析結果の信頼性を担保するためには，計算力学ソフトウェアの品質保証に加えて，計算力学技術者の品質保証が大変に重要であると言えます.