地域に根差した竹資源の総合利用システムの社会実装 一バンブーフ口ンティア事業報告1

摘要

①早い成長速度、②賦存量の大きさ、③里山にあり 身近な資源であること、の3つの特徴を持つ竹は、 高度成長期を境にその利用が途絶え、竹林の繁茂による山林の荒廃が問題となってきた。近代工業社会における竹利用は、①安定した集荷システム、②原料品質の均質性、③価格競争力等を実現して始めて現実的なものとなる。現代的な高付加価値化とカスケード利用による竹利用の構想が、長年にわたり竹の現代的利用を追求してきた㈱タケックス·ラボ岡田と、地域資源の有効活用による地域活性化の道を模索してきた南関町の佐藤、山田、津留らおよびバィォマス技術者笹内らの出会いから出来上がつたの は、2014年頃である。